実写版『リトル・マーメイド』に批判殺到!アリエル役に黒人歌手起用で「ひどい」「ポリコレ配慮」の声も

   

ディズニーの大人気アニメ『リトルマーメイド』が実写版映画として制作されることが決定という、うれしいニュースが!

これまでディズニーファンの間でも実写版製作が待ち望まれていただけに、ディズニーから発表されたこのニュースは瞬く間に世界中に広がりました。

ところが、2019年7月4日主役のアリエル役が、黒人歌手のハリー・ベイリーであることが発表されると、「イメージが違う」「私のアリエルじゃない」などその起用に批判殺到となっています。

アリエルは白い肌に赤毛が特徴よね。なぜ黒人歌手「ハリー・ベイリー」が起用されたの
ディズニーが決定したことだからきっと重要な意味があると思うよ。興味深いね。

そこで今回は「実写版『リトル・マーメイド』に批判殺到!アリエル役に黒人歌手起用で「ひどい」「ポリコレ配慮」の声も」と題しまとめたいと思います。

  • 「リトルマーメイド」実写版の概略
  • 主演アリエル役に黒人歌手「ハリー・ベイリー」起用で賛否
  • アリエル役「ハリー・ベイリー」起用の背景
  • 世間の声(賛成)
  • 世間の声(反対)「ポリコレ配慮がひどい?」
  • 「リトルマーメイド」実写版主演に黒人歌手起用の意義とは

などを、独自の目線で分かりやすくまとめたいと思いますので最後までお付き合いください。


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リトルマーメイド」実写版の概略

ディズニーでは、これまでにも数々の名作アニメ作品が実写化されてきました。

『101』・『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ・『アリス・イン・ワンダーランド』・『シンデレラ』・『美女と野獣』・『ジャングル・ブック』などなど……。

そして2019年7月4日、『リトルマーメイド』実写版製作決定発表と共に、アリエル役として黒人R&Bシンガーのハリー・ベイリーの主演が決定したと発表されました。

 

ハリー・ベイリーは自身のTwitterアカウントに、褐色の肌と黒髪になったアリエルの画像と共に、“dream come true...”(夢が叶った)と喜びの声を投稿していますよ。

 ディズニー映画の醍醐味は”ハッピーエンド”まさに「dream come true...(夢が叶う)」です。
主演のハリー・ベイリーのこの一言はとても素晴らしく胸に響くものがあります。


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主演アリエル役に黒人歌手「ハリー・ベイリー」起用で賛否

ディズニーのプリンセスの中でも人気のあるアリエル役に、黒人歌手のハレ・ベイリーの起用が発表されると世界中でそのキャスティングに関して賛否が沸き起こっています。

特に目立つのは批判的な意見

残念ながらその多くは、主演のハリー・ベイリーが黒人だからという理由が大部分を占めています。

しかし、そのような批判に対しハリー・ベイリー本人は米エンターテインメント誌バラエティのインタビューで次のように答えています。

▼【和訳】

「今でも夢を見ているような感じです。ただただ感謝しています。ネガティブなことは気にしていません。」「この役は私より大きく、偉大に感じます。素晴らしいことになりそう。役を演じることに興奮しています」

とても前向きな意見ですね。

若干20歳の女の子が、世界中から受ける批判は、どんなに痛く苦しく悲しいことかと心が痛みますが、「さすがハリー・ベイリー!」と拍手を送りたくなる素晴らしい対応です。前向きな姿勢を感じます。

ディズニーの中に描かれる世界は、前向きさ・夢・純粋さ・誠実さ・ひたむきさです。

夢を切り開くために、ひたむきに思いを体現し前進し続けるけるプリンセスアリエル。

今批判を受けながらも凛と胸を張り前進し続ける主演のハリー・ベイリーの姿は、プリンセスアリエルと重なり輝いて見えます。


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アリエル役「ハリー・ベイリー」起用の背景

 ディズニーの人気アニメ『リトルマーメイド』のアリエルは、ディズニープリンセスの中でも人気を誇るキャラクターです。

アニメの中のアリエルは、白い肌に豊かな赤毛と青い瞳という容姿で描かれています。

それでは今回ディズニーはなぜ褐色の肌で黒髪のハリー・ベイリーを起用したのでしょうか?
いくつかの視点から考えてみました。

 

背景①ディズニー映画の特徴

ディズニー映画の特徴は「ディズニープリンセス」というおとぎ話をベースに作られた物語という点にあります。

現代とは少しかけ離れた王族や階級が登場し、保守的な価値観が根強く守られた世界が描かれます。
アニメのリトルマーメイドも原作はアンデルセン童話『リトル・マーメイド』を基に作られました。

▼アンデルセン童話「リトルマーメイド」

▼人魚姫 アンデルセンの童話2

その為、アニメ「リトルマーメイド」のアリエルは童話の中の保守的なお姫様像が反映された描かれ方をしています。

憧れの王子様に近づくために、自らの声を差し出し悪役の力を借り夢を追うアリエル、そして王子様に守られ幸せになるというプリンセス像は依存的で保守的な女性として描かれているように思えませんか。

しかしディズニーは作品のイメージを守りながらもそこに進歩的な価値観を加え新たな作品を発信し続けてきました。

例えば『リトルマーメイド』の25年後に製作されたアニメ『モアナと伝説の海』を比べてみましょう。(どちらも海を舞台にプリンセスが夢を追い求める内容)

『モアナと伝説の海』

※個人的な分析となりますことをご了承ください

アニメタイトル プリンセス 共通点 相違点
リトルマーメイド アリエル 好奇心旺盛な海のプリンセス アリエルは自らの声を差し出し悪役の力を借り夢を追う
モアナと伝説の海 モアナ 自らの力で村を救い、性別を超えた役割を乗り越えながら幸せをつかむ

モアナは性別を超えた役割を乗り越えながらも、自らの力で幸せをつかみ取るという描かれ方をしています。
現代的な前進的な強い女性像です。

保守的な価値観と時代の求める価値観をうまく融合させている作品と言えると思います。

社会的役割として時代の求める価値観を作品の中に反映させてきたディズニー映画。

2021年という新たな時代が求める価値観を、実写版映画という枠組みの中に組み込んでいこうと考えると、キャスト選択の際に肌の色や人種といった極めて保守的な価値観は省かれていたのではないでしょうか。

 

背景②多様性の体現

ディズニー映画は世界中の子供が視聴します。
そして物語に自分を投影し夢を抱きます。

世界中の子供に夢を届けるディズニー映画に求められるのは多様性なのではないでしょうか。

肌の色や瞳の色、国籍や人種を超え、時には性別や属性までも超えてすべての人が夢を抱けるそんな映画を発信してくれるのがディズニー映画です。

海の王国を治めるトリトン王の末娘で、美しい容姿と歌声を持ち、好奇心や冒険心にあふれています。

出典:ディズニー公式(https://www.disney.co.jp/fc/princess/character/ariel.html)

ディズニー公式サイトではアリエルをこのように紹介しています。

人種の指定があるわけではなく、黒人歌手の起用によって原作を大きく変更するという事にもならないとおもいますよ。
フィクションですから、考えられる可能性は無限大なんです。

アジア人も黒人も有色人種もそうでなくても「全ての子供たちが、物語に自身を投影し夢を抱ける!」
それが体現できるのがディズニーです。素晴らしいですよね。

大人として、親として、そんな作品を子供と素直に楽しみたいですね。

 

背景➂「ハリー・ベイリー」の実力がすごい

実写版『リトル・マーメイド』のロブ・マーシャル監督は、「幅広くアリエル役候補を探し求めた結果、ハリーは、多くの人に愛されるこの象徴的な役を演じるために必要な信念、心、若さ、純粋さ、誠実さ、そして素晴らしい歌声を兼ね備えている人物だということは明らかでした」と、彼女の才能を高く評価しています。

ハリーベイリーは姉と共にR&Bデュエット「Chloe x Halle」(クロイ&ハリー)として2011年頃からYouTubeで活動を始めました。

ビヨンセに見いだされ高く評価されて2017年に発売されたアルバム『The Two of Us』は音楽誌「ローリング・ストーンズ」でその年のベストR&Bアルバムの1枚に選ばれています。

▼The Two of Us

2018年には本格的なデビューアルバムとなる『The Kids Are Alright』をリリースし、2019年グラミー賞で最優秀新人賞にもノミネートされました。

▼ビヨンセが惚れこんだ驚異の才能!クロイ&ハリー(Chloe x Halle)の芸術的デビュー・アルバム『The Kids Are Alright』

こちらに収録されている楽曲「Warrior」は2018年のディズニー映画『リンクル・イン・タイム』の挿入歌として選ばれています。(日本での映画公開は未定)

▼「Warrior」のミュージックビデオはこちら

圧倒的な歌唱力!

華々しい経歴と素晴らしい歌唱力は、間違いなくハリーの確かな実力でアリエル役を獲得したことが分かりますよね。きっと素晴らしい歌声で魅了してくれるでしょう。

ディズニー映画は劇中歌で世界観やメッセージを伝えたいという想いもこめられており、楽曲をとても大切にしています。

言語が違っても、映画の歌を聴くとなんとなくストーリーが把握できますし、子供たちもすぐに真似して歌いだしますよね。
歌唱力はとても大切で重要なポイントだと思います。

ハリーの歌う「パート・オブ・ユア・ワールド」も楽しみですよね。

アナ雪を歌うハリーの歌声

二人がエルサとアナに見えてきますよね。
素晴らしい歌声!うっとりと聞き入っちゃいます。これは間違いなく素晴らしい実力‼


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世間の声(賛成意見)

これまで圧倒的に白人風キャラクター中心の物語を多く発信してきたディズニーが、黒人女性をプリンセスアリエルに起用したことを受け、SNSでは称賛の声が上がりました。

 多様なキャスティングに賛成

「ドレッドヘアで黒人の10代女性がディズニープリンセスを演じるなんて、本当に夢みたい。彼女の姿をスクリーンで見ることが、あらゆる世代の黒人の女の子たちにとって、どれほど意味があるか想像してみて」 

 

偏見のないまっすぐな子供の視点は時に大人に大切なことを 気づかせてくれますね。

 

私たちの魅力は肌の色なんかで決まらない!本当にその通りですよね。

ハリー・ベイリーの歌唱力に期待

ハリーの歌うディズニー歌が、街中に世界中に響き渡るようになる日が楽しみですね。


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世間の声(反対意見)

賛成意見に対して、反対意見も見ていきましょう。

#Not My Ariel(私のアリエルじゃない)

原作アニメのイメージが「白い肌」に「赤毛」というアリエル像を確立しており、アニメファンの多くはそのアリエルのメージを壊されたくはないという感情が働いているようです。

「黒人だから違う」のではなく「私のアリエルのイメージと違う」という意見のようですね。

 

ポリコレ配慮がひどい

ディズニーが※ポリコレ配慮によって、あえて黒人俳優を起用していると感じているようです。

黒人俳優起用が反対というのではなく、原作のイメージを曲げてまでも、わざわざ黒人俳優の起用をしなくてもいいのではないかという意見が多いですね。

▼※ ポリコレ=ポリティカル・コレクトネス

ポリティカル・コレクトネスとは、性別・人種・民族・宗教などに基づく差別・偏見を防ぐ目的で、政治的・社会的に公正・中立とされる言葉や表現を使用することを指す。「政治的妥当性」、「政治的公正」、「政治的適正」、「政治的正当性」、「政治的正義」などの訳語も使われる

出典:Wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/)

やはり原作イメージが強く、それを曲げられることが気に入らないという意見ですよね。
それが、過度なポリコレ配慮ではないかという疑心へと繋がっているように思います。


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『リトルマーメイド」実写版主演に黒人歌手起用の意義とは

アニメ「リトルマーメイド」を見て育ち、赤毛で白い肌・青い瞳のアリエルに馴染みのある方のイメージを替えられるのが嫌だと反感を抱く気持ちも否定はできません。

しかし、世界中の人々に夢を与える役割を担っているディズニーが、保守的な価値観を取り払って決断した今回の配役は、新たな表現として認められるべきものだと思います。

新しい表現は、これまでの先入観を打ち崩していくものです。

もちろんストーリーをアレンジしたり、設定を無理やり変更していくという新しさではありません。

一つの作品として、世界中の人々・特に子供たちが夢を抱ける作品は大歓迎です。

演技や歌声などのパフォーマンスや、容姿などを総合的に判断したうえで、最もアリエル役にふさわしいとディズニーに評価され決定したハリー・ベイリーの起用は、実際映画を見て判断すべきなのではないでしょうか。

とは言え、垣根が取り払われていく過程を楽しんだり、それに触発されて議論をすること(今回のような騒動)が、新しい文化を作っていく大切な過程なのかもしれません。


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まとめ

『実写版『リトル・マーメイド』に批判殺到!アリエル役に黒人歌手起用で「ひどい」「ポリコレ配慮」の声も』と題しまとめてきましたがいかがでしたでしょうか。

なるべく簡潔に・分かりやすくと意識したのですが……。

今回『リトルマーメイド』実写版のアリエル役に抜擢されたハリー・ベイリーは、演技や歌声などのパフォーマンス・容姿などを総合的に判断したうえで、最もアリエル役にふさわしいとディズニーに評価されアリエル役をつかみ取りました。

肌の色・髪の毛や瞳の色・人種や民族を超えて全ての人が夢を見られる。それがディズニーのすばらしいところだわ。
行き過ぎたポリコレだと批判する方も、凝り固まった概念を脱ぎ捨て、純粋に作品を楽しんで欲しいな。

もしかするとこの作品が今後もいろいろな物議を生むかもしれません。
でもそれは、新たな文化をはぐくむための大切な過程であると言えます。

一人でも多くの方が、この作品を見て夢を描ければそれが成功と言えるのではないでしょうか。

一日も早く、完成・公開という素晴らしいニュースが届きますように。

▼実写版『リトルマーメイド』のキャストをまとめた記事です。
是非こちらもご参照下さい。

 

 


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