クレベリンは効果ない?危険性や注意点と口コミや消費者庁の見解まとめ

      2020/11/27

毎年、寒い季節になると、インフルエンザやノロウイルスなどの感染症が広がりますよね。

今年は新型コロナウイルスなんてものまで流行っていて、
ドラックストアもマスクやアルコール消毒の売り切れが続いています。

これじゃあ、どうやって予防したら良いのか分からない!

と、不安になっている人も多いでしょう。筆者もその1人です。
小さな子供が2人いるので、出来る限りの予防はしたいと思い、色々と調べました。

すると、「クレベリン」という商品が、
インフルエンザやノロウイルスの予防に効果的! という話をたくさん見かけたんです。

それだけでなく、コロナウイルスにも効く!
なんていう投稿をしているYouTuberまでいました。

それを裏付けるように、amazonなどのネット通販でも、クレベリンが売れまくっています
先日も、近所のマツモトキヨシへ向かったんですが、入荷した直後にクレベリンを購入する人で長蛇の列ができていました。

とにかく、ものすごい反響となっているようです。

ですがその一方で、「クレベリンは効果なし! 使っても意味ない!」みたいな記事もチラホラ見かけるのも事実です。。

もうこうなってくると、

どっちが本当なんだろう?

と迷っちゃいますよね?

その疑問を解消するために仕事柄、医療や健康に精通している筆者
「クレベリンの効果」「危険性や注意点」「代用品となる製品」について徹底的に調べました!


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クレベリンは効果なし?

クレベリンは効果があるのか? それとも無いのか?

結論から先に言ってしまうと、「クレベリンはインフルエンザやノロウイルス、コロナウイルスなどのウイルスの感染予防には効果なし!」と言えます。

ちょっと驚きですよね?
これには筆者も驚きました。

クレベリンは確かに一部のウイルスや菌、
臭いの元のカビなどを除菌できます。それは正しいです。

なので、特定のウイルスや菌の除去、消臭を目的にクレベリンを使う場合は「効果あり!」と言えます。

▼一応「効果あり」判定のクレベリン

ですが、インフルエンザやノロウイルスは除菌できません
また、今話題となっているコロナウイルスも除菌できたというデータは今の所ありませんでした。

なので、これらのウイルス除去を目的にした場合には、残念ながら「効果なし」です。

なぜこのような結論になったのか?

それを知るために、まずはクレベリンの除菌成分を見てみましょう。

クレベリンの除菌成分って?

クレベリンの除菌成分は「二酸化塩素」という成分です。

二酸化塩素は、塩素の酸化物です。
塩素に酸素が2個くっついているので、二酸化塩素と言います。

二酸化塩素は強力な酸化作用を持っていて、この酸化作用によって除菌します。

酸化作用とは、細胞や物質などをサビさせる力の事です。

ざっくり簡単に説明すると、「くっついた相手の体を一気にサビさせて、グズグズに崩壊させる能力を持っている」、とイメージしてもらえれば、分かりやすいかと。

ジョジョ第5部に出てくるパープル・ヘイズみたいな感じですね(あっちは猛毒だけど・笑)

クレベリンは、二酸化塩素のこの能力を使って、ウイルスや菌・カビを倒して除菌しているわけです。

二酸化塩素はすべてのウイルスを倒せる訳ではない

強力な酸化作用を持っている二酸化塩素ですが、すべてのウイルスを倒せるのかというと、そうではありません。

残念ながら、二酸化塩素でも倒せないウイルスがいます。

それが、インフルエンザウイルスやノロウイルスなんです。

それぞれ、第三者機関がしっかりとした条件下で試験を行った結果、
「効果がない、もしくは効果が低い。」とされています。

では、それぞれの試験結果を見てみましょう。


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二酸化塩素のインフルエンザウイルスへの効果は?

まずはインフルエンザウイルスに対する、二酸化塩素の効果を調べた試験から。

一般社団法人日本環境感染学会より発行されている、環境感染誌Vol.32 no.5.2017に、その試験内容が載っています。(http://www.kankyokansen.org/journal/full/03205/032050243.pdf

この試験の条件は次の通り。

  • 室温は一定(21〜22℃)
  • 湿度は30%、50%、70%の3通り
  • 広さ25立方メートルの密閉されたクリーンな空間
  • 二酸化塩素濃度は生活空間で人が耐えられる限界の濃度(20〜30ppb)
  • 密閉空間にインフルエンザウイルスを入れて、二酸化塩素を曝露
  • 20分後のインフルエンザウイルスの活性ウイルス量を見る
    ※活性ウイルスとは、感染力を持っているウイルスのこと。
    つまり、感染能力があるウイルスがどのくらい残っているかを調べます。

変化している条件は湿度だけ
30%は冬の室内湿度、50%は平均の室内湿度、70%は夏場の室内湿度って感じですね。

それぞれの湿度条件で、密閉空間に二酸化塩素とインフルエンザウイルスを入れて、密閉空間の中の空気を混ぜます。

入れた直後のインフルエンザウイルスの活性ウイルス量は100%です。
で、20分後に空気を取り出して、インフルエンザウイルスが不活化しているかを調べます。
不活化というのは、ウイルスが死滅して、感染力を失っている状態のことです。

比較対象は、それぞれの湿度で二酸化塩素を入れずに、クリーンな密閉空間で、ただ20分経過させただけの空気内の、活性ウイルス量と比較しています。

つまりこの試験は、それぞれの条件下で、入れた当初100%だった活性ウイルス量がどのくらいまで減るのか? をみる試験と言う事ですね。

その結果は以下のようになりました。

湿度30% 湿度50% 湿度70
二酸化塩素あり 大きな変動なし 100%→10% 100%→2%
二酸化塩素なし 大きな変動なし 100%→0.3% 100%→0.03%

この表から、

  • 湿度30%の場合、二酸化塩素が入っていようが入っていまいがインフルエンザウイルスの不活化に大差なし
  • 湿度50%と70%の場合、二酸化塩素を入れた方がウイルスは不活化されたが、入れなかった場合と比べて、そこまで大きな差はない

つまり、「二酸化塩素を使おうが使うまいが、インフルエンザウイルスの不活化にはほとんど影響ないよ。」って事なんです。

さらに言うと、もともとウイルスは湿度にとても弱いんです。
その湿度の影響の方が、二酸化塩素の影響よりも圧倒的に大きいって事ですね。

「えっ、でも、湿度50%と70%では、二酸化塩素を入れたほうが不活化できてるんでしょ? じゃあ効果あるんじゃないの?」と感じる人もいるでしょう。

確かにそうなんですけど、その効果が小さすぎるんですよね。

二酸化塩素を入れなかった場合、それぞれの湿度での活性ウイルス量は、

  • 湿度50%:100%→10%
  • 湿度70%:100%→2%

まで減っていました。
一方、二酸化塩素を入れた場合では、

  • 湿度50%:100%→0.3%
  • 湿度70%:100%→0.03%

まで減っています。

あれ? すごく効果出てる!?

と思ってしまいそうですが、冷静に見てください。
100%から0.3%まで活性ウイルス量が減ったと見ると、すごく減ったように感じます。
ですが、もともと湿度の影響だけで、10%と2%まで減っています。
これを単純に引き算して、二酸化塩素の影響力を見てみると、

  • 湿度50%:10% - 0.3%=9.7%
  • 湿度70%:2% - 0.03%=1.97%

それぞれ、9.7%と1.97%しか、二酸化塩素の効果が上乗せされてないって事なんです。

逆を考えると、どれだけ効果が乏しいか分かります。

それぞれの湿度で、湿度のウイルスへの影響を外して考えると、

  • 湿度50%:100%ー9.7%=90.3%
  • 湿度70%:100%ー1.97%=98.03%

つまり、二酸化塩素だけの効果だと、湿度50%では90.3%、湿度70%では98.03%ものインフルエンザウイルスが生き残っているということです。

今回は試験資料のパーセンテージだけで計算をしましたが、
それだけでも二酸化塩素がインフルエンザウイルスに与える効果の乏しさが感じられたと思います。

さらに言うとインフルエンザの感染が広まるのは主に空気の乾燥する冬です。
冬の湿度を想定した湿度30%では、ハッキリとした違いが見られないくらいの効果しか得られていないんです。

という事で、クレベリンの有効成分である二酸化塩素の効果については

  • 二酸化塩素はインフルエンザウイルスにほとんど効果が無い
  • 湿度が高ければ、微々たる効果は得られる

と言えることが分かります。

乱暴に言ってしまうと「湿度を高めた方が、インフルエンザ予防には断然効果があるよ!」って事ですね。

実際、インフルエンザウイルスの活性量が2%〜10%まで落ちていればほとんど感染しません。
その根拠は、先程の環境感染誌に詳しく書いてありますが、簡単に解説しますと、

「活性ウイルス量が2%〜10%まで下がっていると、インフルエンザウイルスが1立方メートルあたりに数個しか存在しないので、これを吸い込む確率がとても低いから。」です。

さらに言うと、吸い込んでも必ず感染するわけでも無いですからね。

ただ、それでも不安だという人は、二酸化塩素を使う意義はあると思います。
限りなくゼロに近づけたい場合は、使ってもいいかな? というレベルですね。

ただし、しっかりとした感染予防を目的とするのであれば湿度は50%以上をキープするようにしてください。

二酸化塩素のノロウイルスへの効果は?

ちょっとインフルエンザウイルスの話が長くなっちゃいましたね(汗)
ノロウイルスはもうちょっと早く終わるかな? と思いますので、もう少々お付き合いください。

毎年、幼稚園や学校などでノロウイルスが流行するニュースを見ますね。
ノロウイルスは激しい下痢や嘔吐を伴う、かかると非常に辛い感染症です。

その上、ノロウイルスは次のような非常に厄介な特徴を持っています。

  • 感染力がとても高い(10〜100個程度のウイルスが体内に入るだけで感染する)
  • 長い時間、感染性を保つ
  • 不活化しにくい(なかなか死なない)
  • アルコールで殺菌できない(むしろ逆効果になることがある)

激しい攻撃をバンバン仕掛けてくる上に、弱点を突かないとダメージが通らずなかなか死なないと言う、かなり面倒臭いボスキャラ的存在がこのノロウイルスです。

そんなノロウイルスの予防にもクレベリンは有効だっていう話が出ていますが、残念ながら効きません。

なぜなら二酸化塩素ではノロウイルスを殺せないからです。

国立医薬品食品研究所が平成27年に調べた報告書があります。
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000125854.pdf

この中で、ノロウイルスに似ている代替ウイルスとして、ネコカリシウイルスを使った試験が載っています。
これは、ノロウイルスが培養して増やす事ができないウイルスのため、性質の近いウイルスを使って試験を行なっているんです。

それではさっそく、二酸化塩素をネコカリシウイルスに添加した結果を見てみましょう!

結果は…?

「有機物を負荷していない状態でも、不活化できなかった。」

…はい、これで終わりです。
たった1行です。

有機物とは、動植物を構成している物質のこと。
簡単に考えれば、人間の体やその分泌物、排泄物はもちろん、食べたり飲んだりしているものもだいたい有機物です。

ノロウイルスは人の糞便や嘔吐物に含まれています。これら糞便や嘔吐物も有機物です。
手にノロウイルスがつけば、手で触った所には、手の脂と共にノロウイルスが残ります。脂も有機物です。

何が言いたいのかと言うと、「有機物が無い状態でもノロウイルス殺せないのに、人の脂とか吐瀉物とかに紛れてるノロウイルスを二酸化塩素で殺すなんて無理ゲーじゃん!」って事です。

まったく効果が無いという事ですね。
使うなら、安全性も高く、殺菌効果も高い次亜塩素酸水がおすすめです。

クレベリンは特定のウイルスや菌の除菌、消臭効果を目的に使う場合は効果があります。
ですが、インフルエンザウイルスやノロウイルス対策には効果がありませんので、他の方法で予防しましょう。


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クレベリンに危険性や副作用はある?

クレベリンはインフルエンザやノロウイルスの予防には効果を発揮しません。

ですが、それ以外の目的でクレベリンを使っている人もいるでしょう。

除菌の他に「消臭のために使っている。」という人も多くいると思います。

確かに消臭効果はありますからね。

梅雨の時期などに気になる、洗濯物の生乾きの臭いなどに効果的です。

一定のウイルスや菌、臭いの元の除菌に効果を発揮するクレベリンですが、
効果・効能以外にも気にしておかなければならない点があります。

それは「危険性や副作用はどうなのか?」という点。

先ほどと同じようにクレベリンの成分である二酸化塩素の危険性についてみてみましょう。

結論から言うと、「使い方を間違えると危険だし、体に影響がある」と言えます。

二酸化塩素はそもそも医薬品ではない!

ここまでクレベリンと、その除菌成分の二酸化塩素について話してきましたが、
そもそも、二酸化塩素は医薬品ではありませんし、医薬部外品でもありません。

ただの「雑貨」です。

こう聞くとちょっと驚く人もいるでしょう。

医薬品とか医薬部外品と言うのは、その効果と人体への安全性を、
ものすご〜く丁寧に、慎重に、何重もの試験を行なって、初めて認可されるんです。

特に日本は厳しい試験を行なっています。
新薬とか、なかなか認可されないのはそのためです。

一方「雑貨」は? と言うと、元々の目的が医薬品とは違いますから、
そこまで厳密に人体への影響を調べていません。

なので、実は、二酸化塩素も人体にどのような影響があるのか、詳しくは分かっていないんです。

二酸化塩素は危険性があるの?

人体への影響が分からないと聞くと、ちょっと不安です。

「このくらいなら使っても大丈夫だよ。」っていう基準みたいなのってないんですかね?

実はあります。

日本産業衛生会は、二酸化塩素を扱う際の基準を設定していないため、
米国で設定されている二酸化塩素を使う際の濃度基準を参考にします。

どんな基準かと言うと、二酸化塩素を取り扱う職業についている人向けの、「作業基準」と言うものです。
「この濃度の中なら体に影響がなく、安全に作業できますよ。」っていう基準ですね。

その作業基準は、0.1ppmという数値です。
この濃度なら安全に作業できるという値ですね。

数字だけ見てもピンとこないと思いますので、同じ塩素系の塩素と比較してみましょう。

プールの消毒などにも使われているあの塩素ですが、作業基準は0.5ppmと二酸化塩素塩素よりも高い数値です。

この比較で何が分かるのかというと、「二酸化塩素の方が毒性が強い!」という事が分かります。
安全に作業できる濃度の数値が低ければ低いほど、毒性が強く危険ということです。

また、ネズミを使った、塩素と二酸化塩素の急性毒性をみる試験の結果があるので、それも見てみましょう。
ネズミにそれぞれ、塩素と二酸化塩素のガスを吸入させ、LD50の濃度をみる試験です。

LD50というのは、「その濃度を吸入すると、吸入した半分は死ぬ。」という数値のことを言います。

その数値は、

  • 塩素:146ppm
  • 二酸化塩素:32ppm

二酸化塩素の方が、約4.6倍もの毒性の強さを持っているという事が分かります。

ですが、ご安心ください。
クレベリンをはじめ、市販の二酸化塩素の商品を通常の住居環境下で利用する場合、ここまでの濃度にはなることはありません。

塩素より強力な毒性はありますが、製品自体の危険性は少ないと言えるでしょう。

二酸化塩素は、どのくらいの濃度で影響が出るの?

先ほども話した通り、二酸化塩素の人体への影響は分かっていません。

ですが、塩素の影響は分かっていますので、
塩素の影響を参考にすれば、二酸化塩素の影響もざっくり分かってきます。

では早速、塩素が人体に影響を及ぼす濃度を見てみましょう。

  • 0.2〜3.5ppm:臭いを感じる
  • 1〜3ppm:軽度の粘膜刺激があるが、1時間で耐性ができる
  • 5〜15ppm:上気道(ノドなど)に中程度の刺激がある
  • 30ppm:直後より胸痛、嘔吐、呼吸困難、咳がおこる
  • 40〜60ppm:肺炎、肺気腫
  • 430ppm:30分以内に死亡

塩素の体への影響はこんな感じです。

表を基にすると塩素より毒性が強い二酸化塩素は、
この濃度よりも低い濃度で影響が出てくることが分かります。

クレベリンを使っている人の感想を調べてみると、
「プールみたいな臭いを感じる」
「目が痛い」「喉が痛い」という声がありますが、
それは二酸化塩素濃度が高まっている証拠です。

塩素でいうと、だいたい0.2〜3ppmくらいの濃度と同じくらいの影響が出ていると予想されます。
なので、そのような症状が出た場合は換気をしてください。

二酸化塩素が体に影響を及ぼす濃度はハッキリしていませんが、
塩素の濃度とその影響を参考にすれば、今どのくらい体に影響が出ているのかが分かります。

と、言う事で結論としては、

「クレベリンの成分の二酸化塩素は、塩素よりは毒性が強く、空気中の濃度が高まると、目の痛みや喉の痛みといった症状が出る事がある。」という事ですね。

使い方には注意しましょう。

クレベリン使用時の注意点

クレベリンの主要成分である二酸化塩素は、濃度が高まると体に影響を及ぼします。

なので、次の点には注意して使いましょう。

  • クレベリンの近くに長時間いないこと
  • 臭いを直接嗅がないこと
  • 小さな子供の近くでは使わない
  • 目や喉などの粘膜が傷ついているときは使わない
  • 適度に換気する
  • 目や喉が痛くなったらすぐに換気する

といったことに注意して使いましょう。

クレベリン(置き型)は、独自のガス発生技術で、ゆっくりと二酸化塩素ガスが拡散する様にできています。

なので、いきなり空気中の二酸化塩素濃度が高まる心配はない、安心設計になっています。
その点で、クレベリンは他の二酸化塩素系の製品より安全・安心に使う事ができます。

ですが、使用条件によっては、空気中の二酸化塩素濃度が高まってしまう事があるかもしれないので、上記の点に注意して使ってください。

また、クレベリン以外の二酸化塩素系の商品の中には、開封後、一気に二酸化塩素ガスが発生する製品もありますので、そういった商品の取り扱いには注意してください。

クレベリンについて消費者庁の見解

クレベリンなどの二酸化塩素系の商品について、消費者庁が見解を発表した事があります。

どんな内容だったのか、簡単に要約すると、

クレベリンを室内に置いただけで、ウイルスや菌、カビを除去できると勘違いするような表記はやめてね?
消費者庁
消費者庁

ってことを言ったんです。
この発表がされる前まで、クレベリンだけでなく、様々な二酸化塩素系の商品が、

置くだけでウイルスがいなくなります!
業者A
業者A
ポンっと置くだけでインフルエンザ予防!
業者B
業者B
置くだけ簡単!お部屋の臭いがスッキリなくなります!
業者C
業者C

のように宣伝していたんですね。

実際にはそのような効果が無いのは、先ほど説明した通りです。
除菌できるウイルスは一部ですし、インフルエンザウイルスは除菌できません。
もっというと、「除菌」しても絶対感染しないわけではありません。

この宣伝が、消費者(商品を買うお客さん)に、実際の効果を勘違い(優良誤認)させるとして問題視されました。
そのため、消費者庁が先ほどのような見解(措置命令)を出す結果となりました。

長くなるので簡単に説明しますが、

  • 除菌:ウイルスや菌を減らすこと
  • 殺菌:ウイルスを死滅させて、感染力を無くすこと

という違いがあります。

そのため、巷に溢れている「除菌効果」の商品は、
「ウイルスや菌が無くなるわけではない」=「感染リスクが無くなるわけではない」
ということを覚えておきましょう。

ちょっと横道にそれてしまいましたが、先ほどの消費者庁の見解を受けて、
クレベリンの販売元である大幸薬品はちゃんと対処しました。

クレベリンの公式販売ホームページを見ると、ちゃんと注意書きが書かれています。

「一部のウイルスを除菌」とか「0.1ppmの濃度で180分経過後」と言った条件が書かれているのはそのためです。

ちゃんと対処したので、今でもクレベリンはしっかりと販売されているんです。

クレベリンの口コミ・評判

クレベリンを実際に使っている人の口コミや評判はどうなのでしょうか?

ちょっと見てみましょう。

やはり皆さん、ウイルス対策や消臭目的で購入している方が多いですね。

クレベリンを使ってから風邪をひきにくくなったという意見も見られます。

中には感染症に対する安心感アップのためになんて人も。

使用感については高い評価が評価が高いですね。流石ロングセラー商品ですね。

クレベリンは置き型だけでなく、スプレータイプや、携帯に便利なスティックタイプなどもあるので、用途に分けて選ぶといいですね。

クレベリンの代用品にはジアイーノがおすすめ!

ここまで、クレベリンについて詳しくみてきました。

クレベリンは特定のウイルスや菌、臭いの元になるカビとかには確かに効果があります。

ですが、インフルエンザウイルスとかノロウイルスの予防には効果がありません。

しかし、皆さんクレベリンを使う目的は、「消臭効果を期待して!」というより、
「インフルエンザウイルスとかの感染症を予防したいから!」という目的の人の方が多いと思います。

  • 簡単には会社を休めないし、風邪とかひきたくない!
  • 小さい子供がいるから、インフルエンザウイルスとかの感染症が心配。安全に対策できる商品はないの?
  • 安全に空間の除菌ができる商品ってない?

このような考えで、クレベリンを使っている人が多いと思います。

空気中の除菌には、クレベリンを使うしか方法はないのでしょうか?
もっと安全で、殺菌効果が高い商品があれば…
そう感じている、あなたに朗報です。

実はクレベリンの主成分の二酸化塩素よりも、殺菌効果に優れ、なおかつ人体にも安全な成分があります。

それが「次亜塩素酸、又は次亜塩素酸水」です。

殺菌効果に優れ、人体にも安全な次亜塩素酸

次亜塩素酸は食塩水や塩素から作る事ができます

そして、次亜塩素酸を主成分とする水溶液が次亜塩素酸水です。

次亜塩素酸は強酸性から弱酸性まで、酸性度の度合いで種類分けされており、
一般に使われているのは、主に弱酸性の次亜塩素酸や次亜塩素酸水。

これらは弱酸性なので皮膚に付いても問題ないですし、
低濃度の次亜塩素酸は吸い込んでも問題ありません。

ネズミを使った試験でも90日間低濃度の次亜塩素酸を
吸い込ませても、異常は出ず、安全性が確認されています。

次亜塩素酸水は手の消毒にも使われるので、安心して使う事ができます。

しかも、次亜塩素酸はインフルエンザやノロウイルスだけで無く、2009年の新型インフルエンザや、腸管出血性大腸菌(Oー157)、結核菌、サルモネラ菌なども殺菌できるんです!

一般に使われている弱酸性の次亜塩素酸、次亜塩素酸水でも、もちろん殺菌できます。

強酸性の次亜塩素酸よりは殺菌まで時間はかかります。ですが、そうは言っても数秒から長くて5分ほどで殺菌できてしまうんです(ウイルスの種類によります。分単位で殺菌時間がかかるのは、結核菌とセレウス菌です)。
(参考:https://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/08/dl/s0819-8k.pdf

弱酸性の次亜塩素酸と次亜塩素酸水は、人体にとても安全で、その上インフルエンザウイルスやノロウイルスも殺菌できると、ちゃんと証明されています。

二酸化塩素と次亜塩素酸、どちらの製品を使うかはあなた次第ですが、筆者としては次亜塩素酸系の製品が良いと思います。

そんな次亜塩素酸商品を2つほどご紹介します。

①パナソニック ジアイーノ

まず1つ目は、クレベリン置き型タイプと同じように、空間除菌が可能な商品です。

それがパナソニックの「ジアイーノ

ジアイーノは水道水と塩を電気分解することで、弱酸性の次亜塩素酸を発生させます。

これにより、空間のウイルスや菌などを除去してくれるんです。また、臭いの元も除去してくれます。

もちろん弱酸性の次亜塩素酸を発生させているので、小さなお子さんがいても安心して使う事ができます。

これは大きなポイントです。
筆者にも小さな子供がいますので、やはり子供の健康への影響は気になりますから。

ウイルスを除去しながら、オムツの気になる臭いも除去できるのも良いですね。

二酸化塩素は小さなお子さんの近くでの使用は避けた方がいいですが、次亜塩素酸なら安心です。

▼次亜塩素酸 空間除菌脱臭機 〜12畳用 ホワイト

パナソニック F-MV2100-WZ ziaino(ジアイーノ) 次亜塩素酸 空間除菌脱臭機 〜12畳用 ホワイト

ジアイーノは医療機器ではないので、特定のウイルスに効くとは表記できません。

「次亜塩素酸はインフルエンザやノロウイルスを除去できる。」のは事実ですが、
「次亜塩素酸を発生させるジアイーノがインフルエンザを殺菌できる。」とは明記できない事をご理解ください。

インフルエンザウイルスやノロウイルスを殺菌できるのは、あくまで次亜塩素酸です。
ジアイーノという商品が殺菌しているわけではありません(分かりづらくて申し訳ありません。ですが次亜塩素酸で殺菌できるのは事実です)。

②ジアニスト(次亜塩素酸水)

次に紹介したいのは次亜塩素酸水です。

これは直接気になる部分にスプレーしたり、ピンポイントで使えるのが良いですね。

もちろん、空間にシュシュっとしてもOK。空間除菌もできます。

 

次亜塩素酸水は色々な商品がありますが、人気なのが「ジアニスト」という商品です。
このジアニスト、霧吹きなどのボトルに入れてシュシュっと吹きかけられるのはもちろん、加湿器に入れて空間除菌にも使えるんです。

例えば、乾燥する冬の時期は、加湿器にジアニストを入れて空間を除菌できますし、臭いも消臭できます。

さらに、もし家族がノロウイルスやインフルエンザウイルスに感染したときは、霧吹きに入れて、感染した家族が使ったトイレやドアノブなどにシュシュっと一拭き。なんて使い方もできます。

ぜひ感染症予防に、次亜塩素酸系の商品を使ってみてください!

類似成分に注意!

最後に1つだけ注意。

次亜塩素酸に似た商品で、次亜塩素酸ナトリウムというものがあります。

こちらも殺菌効果はありますが、強アルカリ性です。

間違って皮膚についたら大変なことになります。皮膚が溶けちゃいます。

また、間違って次亜塩素酸ナトリウムを加湿器なんかに入れて、その水蒸気を吸い込んだりしたら大変です。

絶対に次亜塩素酸と次亜塩素酸ナトリウムは間違えないでください。

ちなみに、次亜塩素酸の方が次亜塩素酸ナトリウムよりも殺菌効果が高いです。

身の回りを除菌して、感染症予防をしたいなら、次亜塩素酸をぜひ使ってみてください!


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