青潮の原因と対策に赤潮との違いは?臭いや健康被害と漁業への影響も

   

2017年6月19日に東京湾で、海がまるでサンゴ礁のようなエメラルドグリーンに染まってるということがニュースに載っていました。

このニュースを調べてみるとこのエメラルドグリーンになっている現象の原因が 青潮と呼ばれる自然現象であることがわかりました

まるで海がバスクリンを入れたように 鮮やかに光るということで写真で見るとすごい綺麗なんですが、この原因って何だろうというのが気になったので調べてみようと思います。

また、赤潮と似ているけれど違いは何だろうというのも気になりました。

赤潮のように環境問題を引き起こして、漁業へ影響を与える現象でもあるようなのでその影響についても調べてみたいと思います。


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青潮とは?

さてまずは青潮について調べてみたいと思います。

wikipediaを調べると、

「海水に含まれる硫黄がコロイド化し、海水が白濁する現象」と載っていました。

青潮が発生すると海は薄い青色に見えるので、赤潮と対比して青潮と呼ばれているそうです。

実際に青というよりは白く濁っているという表現が正しいようですね。

発生原因は?

青潮の発生原因ですが、海水中の栄養が増えることで大量発生したプランクトンが死滅し、それが海底に沈殿。

このプランクトンがバクテリアによって分解される過程で海中の酸素が大量に消費されます。

その結果「貧酸素水塊」というものが形成されます。

通常この貧酸素水塊は海水の流れによって周囲に分散するのですが東京湾のように内湾になっていると、この分散する力が弱くて一箇所に溜まってしまいます。

そのようにヘドロ状になったプランクトンの死骸が何かの拍子で水面に上がってくると今回のような青潮という現象を発生させます。

要するに「海底に溜まっていたヘドロが何らかの拍子に上に登ってきてしまった現象」ということです。

この何らかの拍子と言われている物の主な原因は対流であるとされています。

強風が吹いたり何らかの理由で海水の流れが変わったりすると、海底に水の流れが発生して、そこに溜まっていたヘドロが押し上げられて青潮となるんですね。


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対策について

主な対策は海底にヘドロが溜まりやすい地形を作らないということがあります。

過去に行われた東京湾の港湾工事などで、海底の土砂を掘り起こすなどして、人間の手によって形が変わってしまった箇所があります。

人が手を加えたことで自然では起こりえない水の流れが極端に悪い地形になっているということが原因でもあるわけです。

そういえばTOKIOの鉄腕DASHでやっているDASH海岸でも、海岸を作りはじめた最初の頃は海底にヘドロが溜まるなど悲惨な状況でしたね。

それが今や希少な生物が戻ってくる、生き物の豊かな海に戻っているということなので、東京湾も今後の取り組み次第では昔ながらの綺麗な海に戻る可能性はあるのでは無いでしょうか。

赤潮との違い

すごくざっくり言ってしまうと

  • 赤潮はプランクトンが大量発生したもの
  • 青潮はプランクトンの大量死によって腐った堆積物(ヘドロ)がかき混ぜられたもの

どちらも海の水に栄養がありすぎることで動物性プランクトンが異常繁殖してしまうことが原因という点は一緒ですね。

匂いがすごい

青潮は硫化水素を発生させるため硫黄のような匂いがします。

硫黄といえば卵の腐ったような臭いでおなじみかと思います。

温泉地などでこの臭いを嗅いだことがあり苦手な方も多いのではないでしょうか?

それが広い海全体から匂ってくるとなると 相当強烈ですよね。

健康被害はある?

調べてみましたが具体的な健康被害に関する情報は見つかりませんでした。

しかし魚が大量死したり、海水中に硫黄成分が分散することで何らかの体調不良を引き起こす可能性はゼロでは無いかなと思いました。

また 硫黄独特の匂いによって気分が悪くなったりする人も出てくるかと思いますので、食品として食べるという以外にも広範囲に健康への影響を与えることは間違いないでしょう。

漁業への影響

過去に発生した青潮では2002年に三河湾で 発生した愛称で沿岸のアサリが大量に死んでしまったということはありました。

また赤潮と同じように海水中の酸素濃度に変化をもたらします。

青潮は硫化水素を発生させるため、この硫化水素や酸欠に弱い生き物はアサリのように死滅してしまう恐れがあるわけです。

過去には千葉県でアサリが合計3880トンも死滅したこともあるんだとか。

また独特の卵が腐ったような臭いによってせっかく穫れた魚に臭いが着いてしまい、市場価値が下がってしまうということが起こってしまうのでは無いでしょうか。

まとめ

今回は東京湾で発生した青潮について調べてみました。

赤潮との違いについて分かり、なかなか勉強になりました。

赤潮も青潮もどちらも工場排水や生活排水によって海中に栄養が不自然に行き渡ってしまうことが原因で起きています。

自分たちの何気なく暮らしている結果が、こうした自然で起きる異常現象によって帰ってくるというのに少し恐怖を覚えましたね。

TOKIOを見習って、身近なところから自然の再建を目指してみたいものです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。


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