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給料安すぎ問題(モノプソニ―:Monopsony)とは?原因や影響と解決策を解説

      2020/10/06

なぜ日本人の給料は安いのでしょうか?

毎日必至に働いても働いても生活が楽になる実感は少しも湧きません。
そう感じているのは、おそらく筆者だけでは無いはずです。

毎月の給料が安すぎて、全然余裕ができない
これじゃ毎日暮らすのでやっとだよ…

そんな気持ちを察したかのように、『日本人の「給料安すぎ問題」の意外すぎる悪影響』と題して、「日本人の給料が安すぎる」ことに警鐘を鳴らした記事が少し前に話題になりました。

記事の元になったのが、元ゴールドマン・サックスで金融アナリストとして数々の事案を見てきたデービット・アトキンソン氏が提唱する「モノソプニー」という考え方。

「日本人の給料が安すぎる問題」はモノソプニーが原因であると解説していました。
ただ、記事では少し話が込み入っており、分かりづらい点も多々…。

結局、モノプソニーってなんなの?

という方へ向けて、今回の記事では、

  • 日本の給料安すぎ問題(モノプソニ―:Monopsony)とは?
  • モノソプニーの原因は?
  • モノソプニーによる影響
  • モノソプニーを解決する方法

について詳しく解説していきたいと思います!

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日本の給料安すぎ問題(モノプソニ―:Monopsony)とは?

あまり聞きなれないモノプソニーという言葉。意味は「買い手独占」です。

買い手独占とは、商品やサービスなどを購入する会社の数が、1社だけに限られている状態のことです。

商品やサービスに対する言葉だったモノプソニーですが、現在では、

「労働市場において企業の交渉力が強く、労働者の交渉力が弱いため、企業が労働力を安く買い叩ける状態」(引用:https://toyokeizai.net/articles/-/355042?display=b

という状況を説明する場合にも使われるようになりました。

つまり、日本の給料が安すぎる問題は、このモノプソニーの理論で考えると説明できると、デービット・アトキンソン氏は言っているわけです。

モノソプニーの原因は?

では、モノプソニーが起こる原因はなんなのでしょうか?

その答えは、「企業(会社)の立場が労働者よりも強い」からです。

ですが、モノプソニーは全ての労働者に平等に起こるものではなく、モノプソニーが起こりやすい業種や労働者層があるといいます。

1つは、労働市場で弱い立場の人達です。
例えば、お年寄りや外国の方、お子さんを持つ女性などがそうです。

もう1つは、サービス業や医療、教育などの業種です。

このような属性や業種では、企業や会社の立場が労働者よりも強くなりやすく、モノプソニーが起こってしまいがちです。

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モノソプニーによる影響

モノプソニーが起こり、その力が強まると、私たちにどのような影響があるのでしょうか?

結論から言うと、国の財政が悪化して、社会が衰退してしまいます。

つまり、日本に暮らす全員の生活が厳しくなると言うことですね。

ではなぜ、モノプソニーが強まると社会が衰退してしまうのでしょうか?

それは、個人消費が減ってしまうからです。

個人消費というのは、個人が商品やサービスを購入するのに使ったお金の総額のことです
つまり、私たち1人1人が物やサービスを買うのに使っているお金のことですね。

この個人消費がバカに出来なくて、日本のGDPの約55%を占めています。(参考:https://dictionary.goo.ne.jp/word/個人消費/)
そのため、個人消費の動向によって、景気が大きく左右されます。

モノプソニーは企業や会社が、労働者を安く買い叩くことです。
つまり、本来もらえるはずの適正な給料よりも、安い給料しかもらえないということです。
いくら働いても安い給料しかもらえないので、当然あまりお金を使わなくなります。
そのため個人消費が落ち込んでしまいます。

個人消費が落ち込むと景気が悪くなるので、企業の売り上げも減りますし、国に入る税金も少なくなります。
そうして国の財政が悪化すると、社会全体の力が弱まり、衰退していきます。

このように、モノプソニーの力が強まると、連鎖的に影響が伝わっていき、最終的には私たちの社会全体に大きなダメージを与えることになります。
また、他にもモノプソニーの影響による弊害があると、デービット・アトキンソン氏は言っています。

  • 企業規模が小さくなる
  • 輸出率が低くなる
  • 最先端技術の普及が遅れる
  • 格差が拡大する
  • サービス業の生産性が下がる
  • 女性の活躍が進まない

という6つの弊害が起こるとされています。そして、これらの弊害は実際に日本で出始めています。

どういうことなのか、1つずつ簡単に見ていきましょう。

企業規模が小さくなる

モノプソニーの力が働くと、企業の規模が小さくなると言われています。

モノプソニーの状態は、企業が労働者を安く買い叩いているので、人件費が安くなり、利益を上げやすくなります

上げやすい利益を求めて、多くの人が会社を立ち上げます。
その結果、あまり能力の高くない経営者が増えてしまいます

企業規模は経営者の能力に依存するので、能力の低い経営者が増えることで、全体の企業規模が小さくなってしまうんです。

日本企業の平均規模は、アメリカの6割、EUの4分の3ですから、モノプソニーの力が強く働いていると判断できます。(引用:https://toyokeizai.net/articles/-/357011?page=2

このように、日本は規模の小さな企業が数多くあると言えます。

輸出率が低くなる

モノプソニーが強く働くと、輸出率が下がってしまいます。

たくさん輸出しようとすると、生産性の高さが求められます。
生産性を高めるには、企業規模も大きくなければいけません。

ですが、モノプソニーが強く働くと企業規模は小さくなるので、生産性も低くなります
ということは当然、輸出率も低くなってしまいます。

実際日本は主要先進7カ国の中で、労働生産性が最下位です。(参考:https://www.jpc-net.jp/research/list/comparison.html

また、日本の輸出総額は、それほど高くありません。

事実、日本は輸出総額では世界第4位ですが、対GDP比では世界第160位と、著しく低いランキングに留まっています。(引用:https://toyokeizai.net/articles/-/357011?page=3

輸出大国だったはずの日本が、いつの間にか輸出率まで下がってしまっているのは、危機感を覚えますね。

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最先端技術の普及が遅れる

企業規模が小さいと、最先端技術を導入するコストが払えないですし、何より持て余してしまいます。

コストと利益が見合わないので、最先端技術がなかなか普及しなくなります。

普及しなければ最先端技術の開発も、意味が無くなってしまいますね。

これではますます技術開発が遅れてしまいます。

格差が拡大する

モノプソニーの影響をほとんど受けない人もいます

学歴が高いなど、企業との交渉力が強い人達です。

こういった人はモノプソニーの影響をほとんど受けないので、正規の給料を貰えます。

そのため、モノプソニーの作用が強くなるほど、影響を受ける人と受けない人の格差が広がってしまうんです。

サービス業の生産性が下がる

サービス業や教育、医療などは、モノプソニーの影響を受けやすい業種です。

これらの業種は「労働集約型」といって、お金や機械の力よりも、人の手による作業で成り立っています。

これらの業種でモノプソニーが強く働くと、便利だけれどコストがかかる最先端技術よりも、コストの安い人の雇用を優先するので、生産性が落ちてしまうというわけです。

女性の活躍が進まない

モノプソニーの影響を最も受けるのは女性ですお子さんを持つ女性は特に影響を受けます。

これは女性の能力が低いからでは決してありません。

お子さんが熱を出せば早退することもあるでしょうし、急に休みを必要とする事もありますよね。

このような状況を理由に、雇用主は賃金を抑えようとするんです。

事実、日本で最低賃金で働いている人の男女比率を見ると、15~29歳ではほとんど差がありませんが、30代になると急激に女性の比率が高くなります。年齢が上がるとその傾向はさらに顕著になり、40~49歳の場合、約9割が女性で占められます。(引用:https://toyokeizai.net/articles/-/357011?page=4

このように、女性には特にモノプソニーが強く働く傾向があるため、能力があっても思うように活躍が進んでいないんです。

モノプソニーが強まった社会では、様々な弊害が引き起こされ、私たちの生活を苦しいものにしてしまうようです。

モノソプニーを解決する方法

モノプソニーが強まった社会を放っておくと、最終的には社会全体が衰退する恐れがあります。

では、モノプソニーの力を抑える方法はないのでしょうか?

デービット・アトキンソン氏は、モノプソニーの抑制として、最低賃金の引き上げを提言しています
モノプソニーの力を測定して、その範囲内で徐々に最低賃金を引き上げれば、企業も倒産しないし、労働者の給料も増えるんだそうです。

労働者の給料が増えれば個人消費も増えますし、結果的に企業に入るお金も増えますね。
これなら景気も上向きそうです。

最低賃金の引き上げに加えて、「小規模事業者の統廃合」中堅企業の育成」を合わせて行うことで、モノプソニーの力を抑える産業構造を作れるとしています。

モノプソニーが強まっていると言われる日本でも、取り入れてもらいたい解決策ですね。

日本の給料安すぎ問題(モノプソニ―:Monopsony)まとめ

日本を含めた先進国では、モノプソニーの力が強まっていると言われています。

その中でも日本は、世界有数の「モノプソニー大国」です。

ニュースを見れば失業率の増加や非正規雇用者の増加など、暗い経済ニュースが多く聞かれます。
経済的に数多くの問題を抱えている日本ですが、モノプソニーを抑制するための施策をとることで、いくつかの問題を解消できるかもしれませんね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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