【地獄楽・考察】天仙の元ネタがすごかった!強さや能力と修行方法まとめ

   

漫画「地獄楽」のなかでも異彩を放ってる「天仙」という存在について調べました!

正直「天仙さまってよく分かってないけどなんか強い敵」というふわっとした印象ありませんか?

それぞれの役割が違うのは分かるけど役割って?そもそもタオがよく分かんないよ!といった疑問がでてくるはずです。

地獄楽は中国仏教や道教、五行思想など基礎知識がないと難しい内容が多くでてくる上に、天仙さまはまさにその知識がありありと詰め込まれたキャラクターです。

特に7人皆同じ顔なので個性はあるけれど一瞬誰がなにでどれがどれだっけ、と分からなくこともあります。

なので今回は元ネタについて考察するのに加えてタオや属性に関してもまとめてみました。


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「氣(タオ)」ってなに?

タオとは簡単にいうとドラゴンボールでいう気や生命エネルギーのようなものです。

タオには「木、火、土、金、水」の5つの種類があり、お互いに「相生関係(手助けする関係)」、「相克関係(制約したり抑制する関係)」の関係があります。これは五行思想に基づいています。

例えば「木」に注目してみると、木は火をおこすのに役に立てるけれど、金(斧など)にはやられてしまうが、土からは養分を得る事ができる、という感じです。
助け、得られ、奪われるという関係ですね。

なじみがないので覚えるのに時間がかかりますが、この関係を理解するとさらに地獄楽を楽しむことができます、じゃんけんと同じだと思って覚えてみましょう!


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地獄楽の天仙の元ネタを考察してみた

天仙さまとは不老不死を研究していた秦の始皇帝に仕えていた方士である「徐福」によって作られた存在です。道教では全ての生物がタオによって形作られていると考えられていますが、そのタオをいじくり人間と植物を融合させて作られました。タオがある限り生き続けられるので修行でタオを練ったり、人間からタオをもらったりするわけですね。

天仙様の属性や修行方法、役割をまとめ、名前が似ている仏様が元ネタになっていると予想して考察しました!

蓮(リエン)/普賢上帝(ふげんじょうてい)

天仙の中でも頭一つ抜けて強いキャラクターです。
生まれ順も一番最初ですね。

属性は杠(ゆずりは)や桐馬(とうま)と同じ土です。
作中では亜左弔兵衛(あざちょうべえ)との房中術が印象的でしたが、どの修行方法も実践しているようですね。
元々敵だったにも関わらず「興味深いから」という理由で仲間に入れ弔兵衛と房中術をおこなったのは、相当研究熱心で執着していたことが伺えます。

元になった仏様は「普賢菩薩(ふげんぼさつ)」だと思われます。
普賢菩薩はあらゆる場所に現れ、命あるものを救う「慈悲」をつかさどる菩薩であり、文殊菩薩とともに釈迦如来の傍らにいる存在で「行動力のある菩薩」とも言えます。

また普賢には「すべてにわたって賢い」という意味があります。
行動力があり賢いという点はとても当てはまりますが、無慈悲なシーンが多い蓮にとって慈悲ある行動をとることはあるのでしょうか?
しっかり蓮の行く末を完結まで見届けたいですね!

菊花(ジェファ)/ア閦大帝(あしゅくたいてい)

桃花(タオファ)とともにいる金髪の天仙様です。
産まれたときから桃花と2人でいるように指示されていたため、とにかく桃花とともに存在することを目的としています。仲間からは気難しいやつだといわれていますね。しかし桃花を守ろうとする姿勢にはキュンとくるものがあります!

属性は画眉丸や民谷厳鉄斎と同じ火で、修行方法は桃花との房中術です。
房中術とは古代中国から伝わる養生術の一つで男女の交わりや性愛を追求することで、ひいては生命の延長を求めようとした方法のことです。
女の姿で房中術をしていた2人の登場シーンはとても印象的でしたね。

元ネタは阿閦如来(あしゅくにょらい)です。物事に動じず迷いに打ち勝つ強い心を授ける仏で、「揺るぎないもの」という意味を持っています。
仏像は、左手は衣服の端を握り右手は指を下に伸ばす「降魔印(ごうまいん)」を結んでいて、恐怖や誘惑に打ち勝つ強い心を表しています。

桃花を守る、桃花のことは否定しない、嫌なことはしないという揺るぎない思いから出る行動はまさに強い心を表現していますね。

桃花(タオファ)/ラトナ大聖(らとなたいせい)

菊花(ジュファ)とともにいる天仙で、女の姿を好んで選んでいます。
初対面の敵にも好意的に話しかけるなど、あっけらかんとした性格のキャラクターです。

属性は佐切や士遠と同じ木で、修行方法は菊花との房中術です。
最初は木人を丹にすることを拒んでおり房中術のみで自分のタオを循環させていましたが、長い長い修行の末、丹にすることに抵抗がなくなってしまいました。
昔の優しかった桃花に戻ってきて欲しいですね…!

元ネタは宝生如来(ほうしょうにょらい)、別名「ラトナサンバヴァ」です。
財産を生み出し福や徳を授ける仏で、「宝よりうまれしもの」という意味を持っています。
すべてのものを平等に見るという知恵を具現化したものです。
木人にも平等に接することができる優しい心の持ち主だったので、「全てのものを平等に」という点で通じるものがありますね。


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牡丹(ムーダン)/不空就君(ふくうじゅくん)

常に笑顔であまり敵意がないように見えるセンター分けのキャラクターです。

人間をいじるのが好きで、牡丹によって奇妙な姿に変えられてしまった人間が多くいます。その人間から丹をつくる「外丹法」をよく研究していたようです。
天仙様のなかで初めて倒されたキャラクターなので印象的ですね。しかし同時に、天仙さまの圧倒的な力を見せつけられた戦いでもありました。

属性は土で、修行方法は周天です。
周天には小周天と大周天があり、両方気功法の一つですが大周天は小周天を習得したあとにおこなわれるものです。
小周天は体のなかで気を循環させる方法で、大周天は自身と宇宙や大地間で気を循環させる方法です。

 

元ネタは不空成就如来(ふくうじょうじゅにょらい)です。
成し遂げる必要があることをやり遂げるための知恵を授ける仏で、「充実している」という意味を持ちます。
仏像は左手手布の端を握り、右手は掌を正面に向け胸の前にあげる「施無畏印(せむいいん)」を結んでいて、恐怖を相手に与えないことを表しています。
人間を丹にするという生活が彼にとって充実したものなのかというのは分かりませんが、常に笑顔だったので恐怖を相手に与えないという点は一致していますね!不気味さは増していますが…。

朱槿(ヂュジン)/如イ元君(にょいげんくん)

天仙のなかで一番弱い存在で、登場初回ではタオを取得していない画眉丸相手に鬼戸解(きしかい)をするほど追い詰められ、仲間から怒られてしまいます。
敵と遭遇した時はまず舐めてかかってしまう、その余裕さが読者やキャラクターに不安を与えていました。

属性はメイやヌルガイと同じ水で、修行方法は胎息(たいそく)です。
胎息とは呼吸法の一種であり、鼻や口を使わずおなかの赤ちゃんと同じような呼吸をすることで不老不死を目指すものです。

実際インドにはこの呼吸法を極め、水の中で何時間も過ごせる人がいるようです!

元ネタは如意輪観音(にょいりんかんのん)で、人々を苦悩から救い、あらゆる願いをかなえる観音菩薩で、「如意」と「輪」の2つの意味をもっています。
如意は福や富をもたらすこと、輪は煩悩を打ち砕くことを意味しています。
朱槿と重なる部分はあまりなさそうですが、96話バンコと一体になったシーンでは全ての煩悩を消し去り本能のまま動いていたので、最後の最後では一致する点があったのではないでしょうか。


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蘭(ラン)/准胝帝君(じゅんでいていくん)

体術をつかって不死を極めようとしているキャラクターなので相当強いキャラクターです。
島の仏像を作ったり、城の構造を変化させているのは彼ですね。
画眉丸を人間でなくさせるほど追い詰めていました。

属性は水で、修行方法は導引です。平たく言えば体術ですね!
呼吸と体の動きを合わせることで気を循環させる方法です。

現代では健康になるためのトレーニングとして有名なので、ぜひ一度やってみてくださいね。

 

元となったものは准胝観音(じゅんでいかんのん)で、たくさんの仏を誕生させるので母性を象徴する安産・子授けの観音菩薩とされています。
無機物のタオを使うことで島の仏像などを作っていたので、「たくさんの仏を誕生させる」という点が一致していますね。

あの作られたような神様たちは全部蘭に作られていたのだと知ると、なんとも言えないセンスに驚いてしまいます。

桂花(グイファ)/文殊公々(もんじゅこうこう)

天仙のなかでも一番謎の多いキャラクターですね。何事にも興味が無い風で、房中術のことをくだらないと言ったのはこのキャラクターだけです。

登場から終わりまで一度も戦うことはしませんでしたが、敵の名前を記した札で生死を知り、瓶にはいった水の量で相手の力量をはかっていました。

属性は不知(ふち)とおなじ金で、修行方法は守一(しゅいつ)です。瞑想のことで、空の状態になることを目指します。

元となっているのは「三人寄れば文殊の知恵」で有名な文殊菩薩(もんじゅぼさつ)です。学問の神様としても有名ですね!
物事のあり方を正しく見極める力・判断力を意味する「智慧」を司っています。

ほとんど一致しているといっていいほど桂花は知識があり、物事を冷静に見る力をもっていました。
誰が正しくて何が間違っているのか、分かっているのは彼だけなのかもしれませんね。

まとめ

今回は地獄楽の天仙さまについて考察してみました!

実際の仏様と通じるとこが予想していたより多くて驚きました。

内容が難しくなかなかとっつきにくいですが、天仙様を理解するということが地獄楽を理解することに繋がります!


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