「怪獣8号」はSF小説MM9のオマージュ?類似点5つの設定を比較紹介!

      2020/11/27

少年ジャンプ+で連載中の『怪獣8号』
とっても面白いですよね!
筆者もすっかりハマって毎週楽しみにしています。

あまりにハマりすぎて、色々調べていると、「怪獣8号がMM9に似ている」というコメントをよく見かけることに気づきました。

どうやら怪獣8号が連載されるよりずいぶん前に刊行されたSF小説「MM9」の世界観や設定が、漫画「怪獣8号」と随分と似ているようです。

最近は多少デザインや設定が似ていたり共通点があるだけで、やれパクリだコピペだと言われる時代です。
そんな安直な理由で似せるようなことは無いと思いたいのですが、実際のところはしっかり検証してみないと分かりません。

この記事では、本当に「怪獣8号」と「MM9」は似ているのか?
どういった類似点があるのか徹底比較していきたいと思います!


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「怪獣8号」とSF小説「MM9」の類似点5つ

「怪獣8号」と「MM9」の2つの作品を見比べて、特に似ていると感じた点は次の5つです。

  • 怪獣が自然災害として存在している
  • 怪獣による災害を測定する尺度モンスター・マグニチュードとフォルティチュード
  • 怪獣の呼称が「怪獣○号」である
  • 怪獣を倒して終わりではないリアルな世界観
  • 登場人物が怪獣である

それぞれどう共通しているのか、詳しく見ていきましょう。

怪獣が自然災害として存在している

まず1つ目の共通点として、

怪獣8号とMM9は自然災害として「怪獣」が存在している世界が舞台

となっています。

現実の私たちが遭遇する、台風や地震といった災害と同じ位置づけで、怪獣が存在しているんですね。

この設定は作品の根幹に関わることなので、確かに世界観が似ていると言えるでしょう。

怪獣による災害を測定する尺度モンスター・マグニチュードとフォルティチュード

怪獣8号とMM9の世界では、地震の大きさ(規模)を表す単位「マグニチュード」にように、

自然災害である怪獣にも、その規模を表す単位があります。

それぞれ作中では、フォルティチュードモンスター・マグニチュード(MM)と呼ばれています。

フォルティチュードの意味ですが、おそらく語源はラテン語で「力強さ・勇気」を意味するfortitudoから取ったものと思われます。
地震の強さを表すマグニチュードの語源が、ラテン語で「大きさ」を意味するmagnus+tudeからきていることからも、その可能性は高いでしょう。

フォルティチュードを決める基準などについては、怪獣8号の第1話で出てきただけなので現時点では詳しい設定はまだ分かりません。

モンスター・マグニチュード(MM)は分かりやすいです。
地震の規模を示すマグニチュードにモンスターを足した感じです。

モンスター・マグニチュード(MM)はしっかりと設定が作り込まれていて、怪獣の身長と体重で段階が分かれています。

MM0は体積が1〜2.5t。身長が3.2〜4.3m。そこからMMが1上がるごとに体積が2.512倍になっていきます。
(参考:https://ja.m.wikipedia.org/wiki/MM9

MM(モンスター・マグニチュード)早見表
MM 体積 身長
MM9 4,000~10,000t 50~68m
MM8 1,600~4,000t 37~50m
MM7 630~1,600t 27~37m
MM6 250~630t 20~27m
MM5 100~250t 15~20m
MM4 40~100t 11~15m
MM3 16~40t 8~11m
MM2 6.3~16t 5.8~8m
MM1 2.5~6.3t 4.3~5.8m
MM0 1~2.5t 3.2~4.3m

MM9クラスの怪獣は、神話や古伝で推定されるのみの存在なんだそうです。小説の題名のMM9はここからきているのでしょうね。

今後、怪獣8号の方でもフォルティチュードの詳しい解説があるかもしれませんが、両作品とも怪獣の規模を表す単位がある点が共通しています。


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怪獣の呼称が「怪獣○号」である

怪獣8号もMM9も、怪獣の呼称として「怪獣○号」という名前をつける

という共通点があります。

記事執筆時点で、「怪獣8号」には怪獣8号までが登場。
「MM9」では怪獣13号までがカウントされています。

同じ「号」ですが、つける条件はそれぞれ違います。

  • 怪獣8号の場合は、特別強力な怪獣や討伐が困難な怪獣に「号」をつけます。
    主人公の日比野カフカは、防衛隊発足以来初の未討伐怪獣となったため、8体目の「号」をつけられた怪獣になりました。
  • MM9では、台風と同じように、その年の何番目に確認された怪獣かで、「号」をつけていきます。
    1番目なら「1号」、2番目なら「2号」といった具合です。

なお、相違点として、MM9では「怪獣○号」の後に、怪獣の特徴などから固有の名前がつけられます。(怪獣6号 固有名「ヒメ」など)

それぞれ「号」をつける基準は違いますが、
怪獣に「号」をつけるという点は同じです。

怪獣を倒して終わりではないリアルな世界観

怪獣8号とMM9は、怪獣を倒す華やかなヒーローにフォーカスした物語ではありません

怪獣を倒す前や倒した後にどうしているのか? という、裏方の職業にスポットを当てた、ある意味リアルな物語なんです。

怪獣8号の主人公の日比野は、怪獣専門の清掃業者に勤め、倒された怪獣を解体して街を綺麗にします。
怪獣の死骸を清掃する仕事も命がけです。
しかし、怪獣を倒す防衛隊とは違い、誰にも感謝されることはありません。

一方のMM9の主人公、灰田涼(はいだりょう)が所属するのは、気象庁に設けられた「気象庁特異生物対策部」。略して「気特対」です。
気特対の役割は怪獣の早期発見と、怪獣の能力の分析や解析です。戦うことではありません。
怪獣を観測して周辺地域に警報を発令したり、怪獣の特性を分析するのが仕事で、実際に怪獣を倒すのは自衛隊になります。

このように、どちらの作品も「怪獣を取り巻く裏方の仕事」を題材にした、ファンタジーなのにどこかリアルな物語になっています。

登場人物が怪獣である

両作品ともに主人公サイドに怪獣がいるという点も類似点の一つです

怪獣8号の主人公の日比野は、第1話で怪獣になってしまいます。

同じようにMM9でも、重要なキャラクターに怪獣がいます。
「ヒメ」と呼ばれる怪獣で、外見は人間の10歳くらいの女の子の姿。
ですが大きさは一般的な10歳の14倍の大きさがあります!(体長20m、体重96t。大きさは自在に変えられる。)

ヒメはMM9―invasion―MM9―destruction―の作中で、ウルトラマン的な役割を担い、戦いの中心となります。

▼文庫版「MM9―invasion―」(Amazonの購入なら中古がかなりお得)
▼文庫版「MM9―destruction―」(Amazonの購入なら中古がかなりお得)

重要なキャラクターが怪獣である点で、双方とも似ていると言えます。


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オマージュ?パクリ?ネットでも似ているとの声

▼Twitterでは連載開始当初から「MM9っぽい」といった声が出ていました。

▼「MM9みたいで面白そう」という好感触な反応

▼逆に、MM9に似ているのが気になるという人も。

 

▼連載開始の10年前、2010年時点でこんなツイートも。

「ちょっとMM9見よう。怪獣8号。」
なんだか予言めいていて、すごくないですか?

▼怪獣作品全体を応援しようという”猛者”な意見もありました


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まとめ

怪獣8号とMM9の類似点についてみてきました。

どちらの作品も「災害として怪獣が存在する世界」という物語の根幹が一緒です。

その他にも似ている点は多々ありますが、全く同じというわけではありません。

MM9と共通した世界観を持つ怪獣8号が、今後どのような展開を見せてくれるのか楽しみです。

一方MM9は番外編を含めると4作品が発表されています。

どの作品も怪獣への愛情に溢れ、過去の特撮怪獣のオマージュもあります。それだけでなく、気特対の仕事や人間関係など、リアルな人間ドラマとしても読ませてくれます。

MM9は怪獣作品好きにはたまらない作品です。まだ読んだことがない人は、怪獣8号と合わせて読んでみてはいかがでしょうか?


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